あの太陽光事件も沈静化し、落ち着きを取り戻してから数日後。


尾崎さんから以下のメールが届きました。

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本地主さんより窓ガラスについてのFAXが届きました。
 
私からは以前に「バード夫婦さんのほうは、最終的にフィルムを貼るなどの対応を検討して下さっています」とお伝えしてあるのですが、改めて添付のFAXが届きましたのでお送り致します。
 
ご確認を宜しくお願い致します。 
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ギョッとしました。

実は、西側アパートの大家さんが騒ぎ始めた翌日、狼狽したバード夫婦は、本地主さんともつながっておいた方がよかろうと、急きょご挨拶していたのです。バード夫が電話してくれたのですが、その際にも「窓への配慮を」と言われたとのこと。
 

でもこのFAXが送られてきたのは、大家さん事件が沈静化して、(もともと私道を挟んで隣家でもない)本地主さんのことなどすっかり忘れていた頃です。

とりあえず添付されていたPDFファイルを開いたところ、尾崎さんが渡してくれたバード宅の外観図に図示する形で、以下の文章が手書きで書かれていました。

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前略
先日お電話にてお伝え致しました件、改めてFaxをさせて戴きます。貴殿西側の3階,4階部は、当方の食堂・居間(東側)開口部の真正面となり、通常生活でのくつろぎの不安を感じる事となる為、相方が安心して暮せる環境を維持する為に、3F・4F(西側)の窓を曇ガラスにして頂く様お願い致します。
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イラッとしました。

どうして私道を挟んだ家の要望を受けなきゃいけないのか。しかもリビングがこっちに向いているって、こっちの方がよほど見られているってことですよね? 逆にこっちがくつろぎの不安を感じるんですけど!


突っぱねたい気は山々でしたが、やはり新参者で弱い立場。相手は地主。まだ大家さんとのトラウマが残っている今は、引越前に波風立てたくなかったので、今まで通り「フィルムで対応します」と伝えていただきました。

でも内心は「塔屋にフィルムなんか貼らないもんね!」と思っていました。居室でもないスペースですし、「シンボル窓」と名付けていた重要な窓です。隣家ならともかく、私道を挟んだ本地主さんの要求を受ける義務はないので、おそらくクレームを言ってくることもないでしょう。こちらの弱みに付け込んで便乗してきた要求なぞ、素直に聞いてやりたくないわっ!

しかもバード夫が電話した際、しきりに「うちは、西側アパート大家さんとは関係ないから」と言っていたとのこと。おそらく本地主さんも、あの大家さんのことは面倒だと思っているらしい。でも関わりを否定する割に、ちゃっかり便乗して要求してくるってどうなのさ。


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入居後、本地主アパートから、不気味な民族楽器の音が聴こえてくることが分かりました。店子が堂々とあんな騒音を出すとは考えられないので、おそらく本地主さんの奥様でしょう。「夕暮れ時に響くその不気味な音のせいで、こっちがくつろぎに不安を感じるわ!」と言ってやりたい。
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