翌日になっても、相変わらず大家さんは熱心に増田さんに電話攻撃を続けているようです。
「周辺住民に配慮した設計をするのが設計士の仕事だろう!」
「こちらはちゃんと法律に遵守した設計をしているので問題ないです。」
「太陽光があるって言ってあっただろうが!」
「聞いてません。」
「お前ら設計士がみんなそんな勝手な仕事していたら、めちゃくちゃな家ばかりになっちまうだろうが!」
前日、バード夫が電話で話した際は怯えていたご様子の増田さんですが、あまりに長時間、しかも何度も電話の相手をさせられるうちにキレてしまい、
「アンタの言うめちゃくちゃな家ってやつが建たないように法律があるんでしょうが!!」
と怒鳴り返したとのこと。
「いや~、さすがに僕も大きな声出しちゃいましたよ 」と話してくれた増田さんの声が、ちょっと武勇伝的で嬉しそうに感じたのは気のせいかしら。
「いや~、さすがに僕も大きな声出しちゃいましたよ 」と話してくれた増田さんの声が、ちょっと武勇伝的で嬉しそうに感じたのは気のせいかしら。
しかし増田さんが「あの~、もう話しても平行線なので、こちらも仕事にならないんで。切りますね?」と大家さんに言うと、「ちょ、ちょっと待ってくれ!!」と縋ってくるとのこと。もう増田さんにも見捨てられたら終わりだと思っているのでしょう。
「増田さんの仕事の邪魔になっている! もう早々に増田さんを解放させていただかねば!」と思ったバード夫が、「また大家から電話がきたら、R社の設計部長(太)さんに連絡するように伝えてください」と増田さん・尾崎さんに連絡。
それとほぼ同じぐらいのタイミングで、R社の設計部長(太)さんから以下の返信をいただけました。
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バード夫様
いつもお世話になっております。
建設工事も順調に進んでいるようですね。
当社の業務担当に当時の事を確認いたしました。
大家さんとお会いした経緯はあるようですが、特に太陽光発電の話は出ていないそうです。
太陽光発電装置が現地にあること自体も初耳だったようです。
大家さんからご連絡があった際には対応させていただきます。
どうぞよろしくお願いいたします。
R社 設計部長(太)
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や、やった・・・っ!!
これでなんとかなるかも・・・!!!
このチャンスを逃したら終わりです。さらに責任を明確にすべく、バード夫から以下の返信。
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ご確認いただいた業務担当の方は、太陽光発電についてご存じなかったとのことですが、御社からは、Y社のSさん経由で、添付のような工事に当たっての注意書きをいただいております。
このなかで、ソーラーパネルについて言及されておりますので、御社のどなたかは、少なくとも存在だけはご存知だったのでは、と推察しております。
念のため、お知らせさせていただきます。
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そしてその日だったか翌日だかに、バード夫の携帯に設計部長(太)さんから着信が入りました。
案の定、大家さんがものすごい勢いでR社に連絡してきたとのこと。。。
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こんな状況ですが、R社には多大な感謝も感じました。西新宿ビル群を眺められる塔屋にするためには、今の位置以外はNGなのです。R社が大家さんの意思をバード夫婦に伝達していたら、塔屋の位置を諦めるか、弁護士を立てるかしないと、状況は治まらなかったと思われます。
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こんな状況ですが、R社には多大な感謝も感じました。西新宿ビル群を眺められる塔屋にするためには、今の位置以外はNGなのです。R社が大家さんの意思をバード夫婦に伝達していたら、塔屋の位置を諦めるか、弁護士を立てるかしないと、状況は治まらなかったと思われます。