さて大家さんとお話ししたことで、「施主には責任はない。あんな設計した設計士が悪い」というスタンスを取っていることが明確になりました。

今後のことも考え、施主とは争いたくないと思っているのでしょう。だって隣家の施主に恨まれたら、極端な話、いちいちアパート経営にクレーム(煩い、臭い、ゴミ捨て、etc)つけられたり、店子に嫌がらせされる可能性もあるでしょうし、次に自分が建替えるときに非協力的な態度を取られてしまうかもしれないですからね。

(ちなみに、あのバード夫が珍しく恨んでいて、「今度あっちが建替えるときには、嫌味の一つでも言ってやらないと気が済まない」と未だに怒っています。よっぽど辛かったのでしょう)


ということで、当日の夜中に増田さんに報告メールを送りました。

***********************************
増田さん

お世話になっております。

本日会社帰りに大家さん宅に寄り、玄関先で話しました。
おそらく70代と思われるおじいさんでした。

残念ながら、話は平行線のまま終わりました。
先方の言い分は以下のとおりです。

(中略。記事に書いた通り)

こちらには非もありませんし、建て替えることはありえませんので、(当然ながら)工事は続けていただければと思います。
 
ただ、こちらが建て替える気がないとわかったときに、暴発するかもしれない、という不安はあります。例えば、いやがらせ、裁判所への工事差し止めの訴え、尾崎さんへのしつこい電話など。このような場合には、また対応を考えなければと思います。

今後の対応ですが、尾崎さんへは、これまで通り他の周辺住民さんへのご配慮をお願いしたいのですが、大家さんに関しては「施主と話してください」と受け流していただいた方が良いのかなと。

そして大家さんに対しては、彼の希望が「設計士と話しをさせろ」ということなので、増田さんにご協力いただく必要もあるかもしれません。

ただ増田さんに出ていただいても、結局「今からでも変えろ」「法律に準拠した設計で問題ない」という平行線になることは変わらないと思いますし、何よりもこの密集地で「うちの太陽光に配慮した設計をしろ」という主張が言いがかりだと思いますので、そこまで増田さんにしていただかなくても、という気持ちもあります。

ただ「こちらは最大限の誠意は見せた」という事実があった方が、私どもの新居での生活にとって有用であるならば、申し訳ないですが、ご協力いただきたいと思っています。

また明日、バード夫からお電話させていただきますので、ご相談させてください。

バード
***********************************

改めて書きますが、バード夫婦が大家さんの太陽光について知っていたのは、R社から建築条件付きを外してもらい、土地だけ購入した際に受け取った、「新築工事の際は、西側アパートの太陽光に粉塵がかからないように、防塵ネットを使用すること」という注意書きのみです。

当然ですが、増田さんに設計をお願いするにあたり、(注意書きはもちろんお渡ししましたが)「太陽光に影響のない設計をお願いします」なんて伝えていません。大家さんの怒りは増田さんには何の関係もないことです。バード夫婦としては、「繊細な増田さんをこんな狭小地のいざこざに巻き込んでしまって本当に申し訳ない。増田さんをお守りせねば・・・」という気持ちでした。


でもそんなバード夫婦の思いむなしく、翌朝早々にはもう大家さんが増田さんを攻撃しました。



-----------------------------------------------------
交渉決裂したので、入居後にも、大家さんに怒鳴り込まれる暮らしを覚悟しました。

バード夫が「俺が留守中のバードの安全が心配・・・。SECOMに入らないと」と心配してくれている横で、冷静になってしまったバードは、「入居後も続くようなら、弁護士立てて、接触禁止の書類に判を押させて、破ったら金取ってやる」などと考えていました(「鬼女速」で学んだ修羅場知識)。
-----------------------------------------------------