女房さんをダシに使ったメールから一週間後、またコンサルさんからメールが来たので、時系列的にはすぐ「コンサルさんの守秘義務感覚の甘さS2」へと進みたいところですが、ちょっとバードのライフが減ってしまったので・・・ちょっとだけ造作ネタを挟ませていただきますねー。


さて1階トイレは、出窓を作ることにより、お客様が化粧直しをできるスペースへと変貌させられたことはすでに書きました。超嬉しい♪
1Fトイレ出窓

では手洗器と水栓はどうしましょう♪


バードがトイレ内手洗場に求めた機能は以下です。

①濡れた手で止水する際に、水滴が手洗器内に落ちる
②ちょっとぐらい使い勝手が悪くても、遊び心のある水栓
③(白い・四角い・シンプルではなく)意匠性のあるデザインで、かつ、安い手洗器


ではまた順番にご説明します。

①濡れた手で止水する際に、水滴が手洗器内に落ちる

造作洗面台のところでも出てきましたが、カウンターが濡れて劣化してゆくのがどうしても避けたい!

そのためには、こんな風に手洗器内から水栓が生やせる手洗器にしたり、


こういった、ハンドルが手前に来ている水栓を選んだり、
 

こんな風に蛇口を手洗器上に持ってきてしまう方法があるなーと思いました。



(ちなみに壁付け水栓は、この場所の設計上NGでした)


②ちょっとぐらい使い勝手が悪くても、遊び心のある水栓

トイレって狭いから?一番遊ばれやすいスペースですよね。特に壁紙で冒険する施主さんが多い印象です。例にもれずバードも、トイレはちょっと遊びたい気持ちでした。

そこで、遊び心溢れる大阪のカクダイさんの「誰や!こんな蛇口つくったん?!」シリーズは、本気で検討した商品です。
1Fトイレ_03

でも手洗器とのバランスが難しくて。凝った手洗器と合わせるとちぐはぐな印象になっちゃうだろうなあと思い、なかなか決断できませんでした。


そしてもう一つ。
レトロな雰囲気に惹かれる傾向のあるバードが、早々に目をつけていた水栓がありました。それがコレ。



その名も「衛生水栓」!

三栄水栓さんの説明書きには「吐水部やハンドル部が水を出すたびに洗い流されるので衛生的に使用できます。公園など公共の場所の使用にも最適。」とのこと。だから衛生水栓というのかしらん。


やや不便な蛇口をひねると同時に、控えめで不規則に垂れる水を受けるのが、情緒を感じます。


洗面台のサブ水栓に選んだ「万能水栓/自在水栓」は小中学校時代を彷彿とさせるけど、「衛生水栓」は幼稚園、いや、入園前か?、とリンクします・・・。


まだ世の中の仕組みが分かっていなくて、外界の刺激に怯えていたあの頃・・・。
おばあちゃん家の庭で瀕死のスズメを見つけ、ミミズを口に入れてあげたけど、予想外に太く、ミミズが自らスズメの体内へと入っていく様が恐怖で捨ててしまったあの頃・・・。
母に「おばあちゃんは、お前たちより名古屋の子達(=イトコ)の方が可愛いんだから、あまりおばあちゃん家に行かない方が良い」と言われ、この世の現実に堕ちたあの頃・・・。

おばあちゃん家に、衛生水栓がありました。

今だったら落ち着いて受け止められる刺激の数々。あの頃は嵐のように圧倒されてしまうので、恐怖で感受性を閉じてしまいました。

衛生水栓をひねるたびに、あの頃拒否してしまった刺激を感じ直せるような、そんな懐かしい気がしたので、1階トイレ内は衛生水栓を採用することにしました。