また増田さんからは、延床面積の他にも、懸念事項として伝えられたことがありました。
「車庫のために北西の隅に耐力壁が置けないとなると、耐震等級3は難しいかも」と。
3階建ての建売によく採用されているビルトイン車庫。耐震性に弱いというのはよく言われていますよね。
また増田さんとしては「将来壁を取り壊す」というのにも抵抗を感じられるようでした。「壁を壊すというのは、そう簡単なことではないですよ。接している他の壁にも影響が出ますし」とのこと。
バード夫婦も再度話し合ったのですが、周辺の駐車場相場は1台あたり3万円はするので、やはり車庫はあった方が良いのではないかという結論にいたり、「なんとか耐震も確保しつつ、将来車庫にできるように設計してもらいたい」と頼みました
ここで耐震等級についても書いておきます。車庫の件は耐震等級とセットですので。
すでに書きました通りバード夫婦の優先順位は、
-------これだけは譲れない-------
①屋上(ルーフバルコニー)
①延床100平米以上
-------譲りたくない--------------
③窓(開放感)
④躯体や住宅性能
・ 躯体の資材の質
・ 高断熱/高気密
・ 耐震
-------できたらいいな----------
⑤その他
・ 窓の数
・ 天然素材の床材
・ 住宅設備機器
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ですので、耐震性は優先順位の4番目にあたります。
さすがにR社と同じく「耐震等級は最低限でいい」とまでは思いませんが、バード夫婦の方から「耐震等級3にしてほしい」と頼んだことはありません。
いまいち強く耐震を求めない理由は、どれも漠々としたものですが・・・。
・ 耐震等級1と2の違い/2と3の違い、というものが、現実的にどうなのかわからない
・ 耐震性の高い建物は中の家具や人間に衝撃が行くので、怪我しやすいという話もある
・ いくらうちが耐震等級3にして耐えたとしてもパツパツの住宅密集地。周囲から火事が出たらほぼ確実に飛び火するだろう
・ いつもの心配性活動の一環で耐震についてもネガティブな情報を集めていたところ、以下のような動画も見つけてしまった(左側が耐震性の高い建物)
このような思いがあるために、R社のときと同じく「耐震等級は高いにこしたことはないけど、コスト次第」という考えでいました。
つまり、耐震等級3を目指すことでコストがかかり、優先順位1~3番目の項目が叶わないなら耐震等級を落とすという考えでした。
でも後から気づくことになるのですが、コンサルさんに耐震等級3に持っていかれました・・・
(耐震等級を落とすという選択肢を、意図的に排除されていた感じ)そういえばR社の建築条件付きが外れた後に初めてコンサルさんとお会いした際、「高気密・高断熱で、耐震等級3の家を作りましょう!」と一方的な感じで言われたとき、うっすら違和感を感じたのですよね。
ただこのときはなんとなく違和感を感じた程度で、表面意識で明確に捉えられず流してしまったのです。。。
今でも思い出すたびに、「もしあの時耐震等級2に落とすケースも検討していたら、もっと延床を増やせた可能性があったのでは?」と思うと、残念な気持ちがします。
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耐震等級が高いにこしたことはないので、結果的には「まあ、いいか」となったのですが、コンサルさんの使命を発揮する道具にされたようで犠牲感を感じるのです