実は、バード夫婦の要望書のなかにリビングのページは作られていませんでした。

リビングの窓については「バルコニー」のページですでに記載済みなので、後は特に言うことがなかったのです。

あはは。リビングへの要望がないなんて、普通なら信じられないですよねー。

でもそれぐらいバード夫婦にとってリビングの優先順位は低かったのです。メインの生活場はPC部屋なので、リビングは食事するためだけの場(ダイニング)ぐらいの扱いでした。

でもある程度設計が進み、気持ちと時間に余裕が出てくると同時に、やっとリビングでの過ごし方について考え始めました  本日は当初の要望書には含まれていなかったリビングについて、その後固めた希望イメージを書いておきます。

 

家を建てるまでは漠然としていましたが、通常のLDって、

L(リビング)
・ 家族がくつろぐ場
・ TVを見る場
・ 接客する場
・ 幼児を遊ばせておく場

D(ダイニング)
・ 家族が食事する場
・ 親しい人と気軽にお茶する場
・ 子供が宿題をする場

などの使い方をされているのですね。


LとDの違いは「座面の高さの違い」だと知りました。

L: 低い(→ ローテーブルにローソファ)
D: 高い(→ ダイニングテーブルにダイニングチェア)
リビング  ダイニング2

ああ、だから実家のリビングのテーブルだと食べづらかったのかあ。

というようなことをつらつらと考えているうちに、どうもバード夫婦のライフスタイル的には「LとDを分ける意味がない」と気づきました(バード夫婦はテレビを見ないのでテレビスペースは必要ないし)。

ですのでLとDを統合することにして、この場は

● LD(リビングダイニング)
・ お料理やお酒が一段と美味しく感じられる場
・ 夫婦の毎日続く食事に、生活感や緩慢さが出にくい場
・ 大好きな夫・妻・友人達とのおしゃべりがしやすい場
・ 一人で珈琲を飲みながら内観できる場
・ 気が向いたときここでもPCが快適にできる場

を叶える一つの場ということで、プランニングすることにしました。

ポイントは「居心地良いけど、緩慢さのない場」にしたいことです。

そしてどういう内装テイストにすればいいかなーと考えたところ、まさに上記のスペースを提供している場、レストラン/バー/カフェの雰囲気にすればいいじゃないかと。

例えばこういうイメージ。
hinacafe
(「HINA-CAFE」さんからお借りしました)

濃い色の床材に、情緒あるカフェソファ。友人達を招いても充分な広さのカフェテーブル(写真のはちょっと細すぎ)。広いテーブルはPC作業にも超快適です。あとは情緒ある照明達を配置(調光式ダウンライトとガラスシェードランプを両方用意)。

う~んっ、いいっ! 
 
狭小なのでLとDを分けていたらパツパツでしょうが、統合することでスペースに余裕が出るのが良いです。

最初はどうでもよかったリビングですが、このようにイメージが固まってからはかなり楽しみなスペースになっていますねー。


ちなみに、当初は「ダイニングテーブルをキッチンに隣接」させる案に敏感に反応していました。食事も「お料理動線」に含めるなら、ROI好きにはたまらないスマートさです 

でもあえて「お料理動線」から外す(作業場から離す)ことで、食事という行為により強く情緒を見出せるのではないかと。離れたテーブルへといそいそと配膳するのも、儀式というか、前戯というか・・・キャッ

ま、狭小住宅民の戯言です。


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大学の般教で選んだ社会学の講義で、「快適に、困難さを加えると、快楽になる」というお話を聴いて、ものすごく納得して以来、この感覚は常に意識しています 
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