さて、晴れて新宿くんと結婚できることになったバード夫婦。

Sさんから電話を受けた一週間後にはY社へと伺い、「建築条件外し合意書」に判を押しに行きました。


 「保奈美さんには何か話されました?」

 「いいえ、まだ何も。近々謝罪の電話でもしようかと思っていたのですが・・・」

 「あ、それは、ちょっと、待っていてもらえますかね?

Sさんの指示通り、その後はR社に何もアクションしないようにしていました。


そして次にR社の人間と接することになったのは、土地決済日。銀行の来客室にて、設計部長(太)と久しぶりにお会いしました。

設計部長(太)さんは、バード夫婦の顔を見るなり、立ち上がり、「このたびは、大変申し訳ございませんでした! 」と謝罪されました。

ビックリしてしまい、「いえいえ、とんでもありません! こちらこそ・・・」と、慌ててバード夫婦も頭を下げました。


この状況から、Sさんが、すべて、うまくやってくれたのだと察しました。

きっと「R社の方が良くなかった」という流れに持って行ってくれたのでしょう。だから建築条件外しの土地代も請求されなかったのかもしれません。 

本当にSさんには良くしていただきました。 竣工の暁には、Sさんに写真と御礼メールを送ろうと思っています。 

また、保奈美さんには会わないまま、「保奈美さんにも申し訳なかったと、よろしくお伝えください」と設計部長(太)に伝える形で終わりました。 


 


個人的な状況なのでお役に立たないと思いますが、一応、今回のありがたい結末を迎えた要因について、まとめておきます。


以下がSさんからお聞きしたもの

・今回の分譲地は、諸事情あり、手続きの結果によっては、分譲の話自体がなくなるリスクがあったので、そもそもR社が弱腰の(安い)値付けをしていた(当初の契約書にも、もし分譲不可能になっても了承するよう記載されていた)

・最初から「建築条件を外せ」と要求していたら、おそらく土地代アップを求められていただろうが、バード夫婦も検討した上での要求であった

・Y社は老舗、R社は新しい会社であり、つながりで成り立っているこの業界でY社の立場は強かった(R社はいつも非公開で仲介業者に売ってもらっている)

・R社社長とマブダチの反町支店長が、ちょうど2か月前にSさんの支店に配属されてきたのもラッキーだった


以下はバードの思うその他要因

R社がちょうど今後の経営方針に「個人住宅の注文住宅設計に力を入れていく」と打ち出していたので、社内的に「設計力を高めよう」「設計力がないといけない」という自省の雰囲気があったのではないか

・老舗のY社、やり手のSさんに担当してもらえた

地縁があった(徒歩数分のところに、バード夫の親戚(鬼籍)が住んでいた)


ということで、ほとんど運が良かっただけですね。。。

でもね、ジタバタ努力すると、運が(同情して)向いてくれると思うんですよ!


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やはり地縁ある土地というのが感慨深いですね。バード夫の実家に帰省した際、おばあさんに土地の件を話したら、「○○おばさんが呼んでくれたか・・・」と涙されていました。
(年寄りだからすぐ泣く)
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