久しぶりにSさんに会う。

あの、コロコロ笑いながら、ソフトな語り口で、相手の心を開かせながら、キチッと落としどころに落とさせるSさんに・・・。


あの日。
Sさんの運転する車に乗せられ、R社に連れて行かれた日

道中の会話で、Sさんには、奥さんとお子さんがいらっしゃって、 数年前に、東京の外れの建売を購入されたと聞きました。

「不動産業のプロは、建売を選んだんだ」 と印象に残ったのと同時に、ご家庭でのSさんを垣間見てしまいました。

こんなに紳士で礼儀正しいSさんも、 腹を出したままブーと寝屁したりするのだろうか?
風呂前に裸になると、腰振りダンスしながら家人に近づいたりするのだろうか?(え? バード夫だけ?)
仕事でやり手なSさんそのままに、夜もキッチリ落とすのだろうか?

あの日、そんなことを考えながら車に揺られていたなあ・・・。

やだねえ、「週刊SPA!」の表紙を見ては「ったく、しょうもないな」と苦笑しているくせに、自分も同類じゃん。

などとつらつら思いながら、Y社の最寄駅で、バード夫を待っていました。


 


さて、腰振りながら・・・ではなく普通に現れたバード夫と、しばらく二人で周囲を散歩しながら、最後のすり合わせをしました 


 「いいか、バードは女だから、感情的な役をやってくれ。いかにもR社のプランニングに残念な気持ちでいるか、土地は気に入っているのに、R社の家を買わないといけないことが悲しいか、訴えるんだ。でもバードは空気を読めず、余計なことを口走る癖があるからな。基本的にはしゃべるな。俺がしゃべるから」

 「わかった!!」


万が一、建築条件付きを外してもらえる可能性も考え、いきなり上物の値引き話にいくのではなく、「土地はとても気に入っている」ということを強くアピールし、「もし条件を外してくれるなら、いくら土地代アップするか」を聞き出すシナリオに微修正もしました。

Sさんのご尽力で、すでに80万円値引きしてもらっていても、当初の想定より400万円オーバー。
土地代1割アップだとしても、340万アップ。
当初の想定より740万円オーバーとなると、もう諦めざるを得ないですが・・・。


そしてY社のビルの前に着きました。

階段を上り、例の録音アプリをONにして、Y社のドアを開けました。


「ああー、どうもどうも、お久しぶりですねえ 

Sさんは、相変わらずコロコロとした笑顔にソフトな語り口で迎えてくれました。


コミュニケーションがそれほど得意ではない上に緊張MAXのバード夫、人見知りで狂女予備軍であるバードの二人は、気の利いた挨拶や世間話のひとつもできず、Sさんのソツないアイスブレイクの会話に、ニヤニヤ相槌を打つばかり。

ましてや緊張に耐え切れず上の空状態である今は、世間話をする余裕などありません。
 
顔を紅潮させたバード夫が、メモを片手に、すぐに本題を切り出しました 


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今週のSPA!は「パンチラ危険地帯を行く」だそうです。 
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