確かその日は間取図について詳細に打合せるための日でした。

初めてのお使いで、不安になったバードは、スマホの録音アプリを稼働させてから、ミーティングルームへと入りました 

打合せが始まり、しばらくして(バードこだわりの)窓の話となりました。大きさや位置かなんかでつい白熱したバードが、

「いえ、そうではなくてですねえ・・・、ほら! こうして隣の家の壁はここまでなので!」

などと言いながら、スマホに保存していた我が土地の写真を画面上に出して、保奈美の前へと差し出して見せたのです。

数秒見せた後、改めて自分でその写真を見た際、スマホの画面上部に、ピコピコと光る「PCM録音」の赤い文字が。。。


 


「あっ・・・」


気づいたときにはもう遅かった。。。

それ以後の保奈美の態度が一変。

饒舌だった口調は、一気に暗く言葉少な目になり、友好的だった態度が、一気に閉じた警戒心のあるものに変貌。

焦ったバードは、打合せを続けながらも、とにかく「私はいつもとても心配性で・・・」「家造りは初めての経験で、とにかく不安で仕方がないんですよね」などとアピールしました 
(何のフォローにもなってないけど。。。)


その日からしばらくは思い出すたびに「っあ~~~!!! もうっ! 私のバカバカバカ!!!」と叫びたい気持ちに襲われていましたが、いやはや、わずか数日後には

だって仕方ないじゃん。R社も保奈美さんもできる限りやってくれているのはわかっていても、不満や不信感があるのが今の私の本心なんだから。取り繕ったってしょうがないわ

と開き直ってしまいました 

保奈美さんの方も時間が解決してくれたのか、次の打合せのときにはいつものように明るく友好的な態度、でも以前より強め・ドライな態度になっていました。


その後、録音はやめることなく続け、録音ファイルをコンサルさんに送っていました。
(その方が楽だし正確だったので)

コンサルさんも、聞くための時間は取られるものの、「はあ~、こうやって業者は素人の施主さん相手に話しをするんだなと、勉強になりますよー」などと、積極的に聞いているように見受けられました。

この「秘密録音をしていた」という過去が、その後コンサルさんと家造りをするときになってちょっとしたトラブルになるのですが、この話はまたいずれ。。。