契約を締結するにあたり、住宅ローンの仮申請を通す必要がありました。

そのためには間取図のたたき台を作り、見積りを算出しなければなりません。

この頃のことは、もう一年以上前のことですし、詳細なやり取りについては覚えていません。。。

ただ、自分の胸には忘れられない人が確かにいるのに、周囲がバタバタと、バード夫婦と新宿くんとの婚約に向けて動き、着々と準備が進められていくのを傍目に見ながら、
 
「引き返すなら今だ」
「でも四ツ谷くんを選んだとしても幸せになれるかわからない」
「新宿くんと一緒になった方がきっと幸せになれるだろう」
「でも本当にこの仕様の家でいいの? この仕様の家に大金を払うの?」
 
と逡巡していた感覚は良く覚えています。

 

残念ながら(当時の)バード夫が興味あるのは土地(立地)だけだったので、HOUSECOを見てもいなかったし、希望イメージも持っていませんでした。

だから家のイメージや仕様については、バードの感覚にかかっていたのです。

「いざとなったら婚約破棄(白紙解除)できるし・・・」という甘えの気持ちがあり、結局バードは流されることを選択してしまいました。

ただ周囲の人が動いてくれればくれるほど、「私のワガママで婚約破棄なんてそう簡単に言えそうにない・・・」というプレッシャーが積み重なっていきました。

そんな風にやる気のないまま、とりあえずの間取図ができて、見積があがってきました。
 
建築条件付見積書1_mini

えっ、何この見積書・・・。

1600万円という大金なのに、内訳がブラックボックスなの?
キッチンの3枚引戸が40万円もするの?
ユニットバスのサイズを上げるだけで35万円も変わるの?
洗面化粧台をワンサイズ上げるのと、床暖房取りやめが、ほぼ同じ値段??
ルーフバルコニーは雨漏りしやすいというけど、この175万円の仕様って、どのレベルの施工なの?

とりあえずこの家の仕様でこの金額って、妥当なの??

数百円の日用品でさえ、ネットで一番安いサイトを探しまくり、送料もチェックして買うタイプのバード夫婦には、この見積書だけでの買い方は、あまりに受け入れがたいものでした。